東芝 ヒートポンプ給湯暖房機 交換時のポイントと注意点

東芝 ヒートポンプ給湯暖房機とは?

 

主に北海道などの寒冷地で使用されている、給湯と暖房機能が一体となったヒートポンプ式の電気温水器のことです。
ほっとパワーエコ Heat(ヒート)という名称で呼ばれています。

 

ちょうどオール電化全盛であった、築10年前後の住宅に設置されているため、時期的に故障やエラーが出ることが多くなることもあり、こちらの交換を検討しているというお問い合わせが最近多くなってきました。

 

こちらの機種、不思議なことにインターネットで検索してみてもほとんど情報が出てこないため、今回は現状わかる範囲での情報と交換を検討される際の注意点とポイントを記載しておきたいと思います。

 

【ポイント1】東芝 ほっとパワーエコ Heat(ヒート)の後継機種及び現状を知る

先ず注意点として、現在、後継機種は生産されておらず、他メーカーからも同等機種の発売はされておりません。

 

少し前までは、日立から湯快暖快という同等機種が発売されておりましたが、それも今から3年程前に生産が打ち切られています。

 

ですので、今後交換を検討される際には、給湯と暖房の熱源機を別々に設置するという前提で考えなくてはいけないということになります。

 

ほっとパワーエコ Heatですが、ヒートポンプでお湯を沸かす電気給湯器のため、お湯を作るのに使用する電気代はエコキュートとほぼ同等といったなかなかの優れものです。

 

ということは、給湯の熱源機を通常の電気温水器にしてしまうと、お湯を作るのにかかってる電気代が、単純計算で今の3倍程になってしまうため、長い目で見ると好ましくありません。

 

ここは、素直にエコキュートを選んでおいた方がよいでしょう。
室外機も元々ついているため、通常ですと温水器からエコキュートに変えるときに必要な、外壁や基礎の穴あけ工事が必要なくなるため、工事費用の削減にも繋がるかと思います。
室外機に高置き架台や防雪屋根が設置されている場合は、状況にもよりますが、劣化が進んでいるようなら取替を検討した方がいいかもしれません。

 

【ポイント2】暖房の熱源機を選ぶ際のメリットとデメリット

問題は、暖房の熱源機をどうするかです。

 

そのまま電気主体で行く場合は、

 

1.電気の温水暖房用ボイラーを設置する

2.ヒートポンプ暖房を設置する

 

どちらかになるかと思われますが、正直どちらも一長一短です。

 

1.電気の温水用暖房ボイラーの場合
導入コストはヒートポンプ暖房に比べて安いですが、この節電・節水を推奨する時代に逆行しており、とにかく冬場の電気代が高くつきます。
北海道の場合、この電気暖房ボイラーを利用する方は、ほっとタイム22という暖房用の契約を別にしているのがほとんどですが、東芝のヒートポンプ給湯暖房機をご利用の方は、恐らく、eタイム3という契約一本で使用していると思います。
現状、ほっとタイム22の新規契約は受け付けておらず、仮に電気ボイラーで暖房を賄うとすると、これから利用する方は、eタイム3契約で運用することになります。夜間使用時は安く済みますが、それ以外の時間帯に使用する際は、かなりの電気代の負担になることが想定されます。
また壁掛けができるとは言え、室内にもう一台本体を置かなくてはいけないため、余計な場所が圧迫されるというデメリットもあります。
ただ、ほっとタイム22のように断続的に暖房が切れることはないため、今と変わらず暖かく過ごしたいという方には向いている選択肢かと思います。

 

2.ヒートポンプ暖房の場合
導入コストは、電気ボイラーより高くなりますが、冬場の電気代は安くなります。原理はエコキュートと同じで大気の熱を利用して冷媒を温めます。
置き場所に関して、サンポットから発売されている機種は室内・室外機一体型のため、外に本体を設置するだけでOKですので、室内の余計な場所が圧迫されることはありません。
しかし、ヒートポンプ暖房は機械の特性上、システム水を50℃程度までしか温められないため、ほくでんも原則的には寒冷地向けのエアコンとの併用を推奨しています。
ランニングコストは安くなるかもしれませんが、寒冷地用エアコンと併せたときの導入コストは、100万円を超えることが想定されます。
また、ヒートポンプ暖房に関しては、今までは快適に過ごせていたが思っていた程温まりがよくなく、設置後不満を感じているという声もよく聞かれます。
一条工務店のように断熱がしっかりされた住宅で採用するのはよいかとは思いますが、既築住宅に導入するとなると多少なりとも不安が残るというのが私の見解です。

 

以上のように、どちらも一長一短というところがもどかしいですが、現状を理解しておくことは、いざ交換を検討される際に重要なことかと思いましたので、メリット・デメリットありのままを書かせて頂きました。

 

【おまけ】電気以外の熱源導入を視野に入れた場合

当然オール電化に拘らなければ、選択肢は増えます。

 

例えば、暖房の熱源機だけ、灯油に変える。

 

思い切って、オール電化を止めて、ガスに変える。

ガスのよいところは、給湯暖房一体型の機種でエコジョーズというものがありますので
場合によっては、ほっとパワーエコ Heatとの置き換えがスムーズにできるかもしれません。

 

いずれにしても、今はまだ機械が問題なく動いており、交換を検討していなくても
いざ壊れて修理不可と判断されてからでは、お湯と暖房が使えないという恐怖から正常な判断ができなくなるし、安易な選択に走ってしまう可能性が高いため、早めに情報を集めておき、いざというときにどうするかを考えておくことは、とても重要かと思います。

 

上記で紹介した方法どれをとったとしても、必ず工事というものがつきまとい、正直、設置費用に関しては業者によって千差万別です。

 

まずは相場を知るという意味でも、そして、いざというときに気兼ねなく相談できる、信頼できる業者を探すという意味でも、一度、何社からか無料の見積をとってみることを推奨します。

 

とはいえ、何社も電話したり、訪問したりするのは骨が折れますので、是非、比較サイトというものを利用してみてください。

 

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今回のヒートポンプ暖房給湯機に限らず、住宅設備の取替は今後も起こりえますし、その度にいろいろな業者に相談して…だと労力もかかっていちいち大変かと思います。

 

すぐにはお付き合いに繋がらなくても、今後長く相談できお付き合いのできそうな、いい業者さん、職人さんに巡り合えることを祈っております。